2019/07/26
豊田市の便利屋が、人間の尊厳ではなく犬の尊厳を教えられた二題/庭仕事の中で
つくづく『人間の尊厳』の大切さが低レベルに思えるようになった現今です。
一題
仕事柄、一見のお客様にお会いすることが日常です。
先だっては、名古屋市の草刈りや庭木の剪定で、一軒家にお邪魔して、作業を開始しようとしたら、隣家の大きな犬がフェンス越しにやたらと怒ったように吠えるので、気が沈んでいました。
すると、施主であるお客様が出てみえて、「隣家の住人だけでなく、犬にも挨拶してあげて。」
と、さりげなく言われた。
いぶかしく思いましたが、気を取り直し、
「ワンちゃん、今から草刈り機での作業をしますが、やかましくて迷惑かけます。よろしくね。」
と、手を振りにこやかに声掛けをしました。
そしたら、犬は、ピタリと吠えるのを止め、おとなしい顔になりました。
たいしたお客様だと感心しました。
二題
また、今日は、マンションの敷地の植栽の手入れで作業をしていました。
たくさんの住人に出会います。
犬をつれた住人には、ビジネストークで、「可愛い犬ですね。」とか、「品のある犬ですね。」と、声掛けをします。
すると、可愛い服を着せ、赤いリボンを付けられた犬を連れた住人がみえましたので、
「可愛い犬ですね。メスですか?」
と笑顔で尋ねました。
すると、この方は、怪訝(けげん)な顔で
「違います。女の子です。」
と、きつく言われました。
『人間の尊厳と自然の畏敬』を人生観としていれば、間違いないと思っていた還暦過ぎも、よき人との触れ合いの中で、
「生命の尊厳と……」
に人生観の方向転換を余儀なくされつつあります。